「ひまわり」の絵画は結局ゴッホ。世界に散らばる7つの「ひまわり」

ひまわりの絵画と言えば
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。

ゴッホの花瓶に入ったひまわりは
1888〜89年の1年間で7枚描かれています。

1988年はゴッホが南フランスのアルルへ移住した時期でもあります。

金額で注目されがちですが、
なぜ人がゴッホの絵の中でも
「ひまわり」に惹かれるのか?

それは、画家の心が希望に溢れていた、
幸福だった時の作品だからではないでしょうか?

今回はゴッホの「ひまわり」7点がどこで見れるのか?
どう見たら良いのか?を、お伝えします。

ニューヨークで美術館へよく行っていたら、
ゴッホは見飽きちゃった…なんて贅沢に思っていましたが、

「ひまわり」は見てないのに気がついた私が書いています。

ゴッホの絵画「ひまわり」は本当は6点

ゴッホの花瓶に入った「ひまわり」は、
7点描かれていると書きましたが、

1点は戦争により焼失しています。

それも含めて全部で7点存在していました。

さらにその7点の前に、
花瓶に入っていない「ひまわり」が存在します。

パリの「ひまわり」4点

南フランス、アルルへ行く前、
1886〜88年、ゴッホは弟のテオとパリに住んでいました。

そのため、テオとの書簡がないので、
何を思って、この「ひまわり」を描いたのかは分からないまま。

生き生きとした黄色の、
アルルの「ひまわり」とは大きく違い、

テーブルの上に枯れそうな「ひまわり」が描かれています。

ゴッホ美術館(オランダ)花瓶なし「ひまわり」

Sunflowers Gone to Seed 1887

メトロポリタン美術館(アメリカ)花瓶なし「ひまわり」

メトロポリタン美術館で所蔵している
1887年の「ひまわり」はパブリックドメインとなっており、
美術館のサイトへ行くとダウンロードができます。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/436524
高解像度で筆の細かいタッチ、
絵の具のひび割れなどもはっきり見る事ができます。

ベルン美術館(スペイン)花瓶なし「ひまわり」

こちらは動画での解説がありました。(英語)
hVINCENT VAN GOGH SUNFLOWERS, 1887

クレラー・ミュラー美術館(オランダ)花瓶なし「ひまわり」

Four sunflowers gone to seed 1887

ゴッホと7点の「ひまわり」

パリの「ひまわり」は黄色を生かさず、
暗かったのですが、

ゴッホは念願の南フランスへ移住し、
ついに明るい太陽の元でひまわりを描きます。

ターコイズと「ひまわり」

水色の背景と黄色の対比が美しい、
1988年最初に描き上げた「ひまわり」
first version: turquoise background
残念ながらプライベートコレクションなので、
原画を見る事は難しそうです。

焼失の「ひまわり」

1920年(大正9年)に購入され、
兵庫県芦屋市の実業家の自宅に飾られていた
美しい青色が背景の「ひまわり」
second version: royal-blue background
1945年8月6日、
阪神大空襲により焼失してしまいました。

この原画を見る事はもうできないのです。

ノイエ・ピナコテーク(ドイツ)の「ひまわり」

ドイツ、ミュンヘンにある美術館ノイエ・ピナコテークに
3番目に描かれた「ひまわり」が所蔵されています。
Sonnenblumen 1888

ダウンロードができました。
メトロポリタンに比べると解像度が低いです。

壁紙に使うぐらいならいいかな。

ナショナル・ギャラリー(イギリス)の「ひまわり」

Vincent Van Gogh Sunflowers
動画の解説もあります。

こちらもダウンードできました。
やっぱり解像度がもう一つですが。

Vincent van Gogh, 1853 – 1890
Sunflowers
1888
Oil on canvas, 92.1 x 73 cm
Bought, Courtauld Fund, 1924
NG3863
https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/NG3863

この作品は1988年8月頃描かれています。
そして、1988年10月〜12月
画家ゴーギャンと共同生活を始めました。

「尊敬するゴーギャンとアルルで暮らせる」
その喜びが溢れ出ているからこそ、
この作品が「ひまわり」中でも最高傑作なのではないでしょうか。

損保ジャパン日本興亜美術館の「ひまわり」

ゴーギャンとの同居は上手くいかず、
精神錯乱し
自分の耳を切り取る行為をしたのが、
1988年12月。

その前に描かれたとされる「ひまわり」が日本にあります。
損保ジャパン日本興和美術館コレクション ゴッホ
動画で解説もされています。(英語)


ダウンロードはできないようで残念です。

その後ゴッホは入院する事になります。

ゴッホ美術館の「ひまわり」

退院後書き上げたのが、
日本にある「ひまわり」の模写となるこの「ひまわり」です。
sunflowers January 1989
動画での解説。

こちらもダウンロードできました。

フィラデルフィア美術館の「ひまわり」

3番目に描いた
水色の背景の「ひまわり」を模写したものになります。
Sunflowers, repetition of the 3rd version

実は3枚セットの「ひまわり」

1989年弟のテオ宛の手紙で、
「The Berceuse-Triptych」のアイデアを書いていました。

「ラ・ベルスーズ(The Berceuse)」
(メトロポリタン美術館所蔵)

アルル時代に仲の良かった
郵便局員の「ジョセフ・ルーラン」の妻の絵を中央にし「ひまわり」を両隣に置き、

「三幅対(Triptych)」として
3面鏡の様に絵を並べ、
両脇にトーチやロウソク台を配置したいと書いていました。

まるで宗教画のようにしようと構想していたのですね。

実際指定している絵は、

アメリカの「ラ・ベルスーズ」
(92.7 x 73.7cm)

ドイツの「ひまわり」
(92.0 x 73.0cm)

イギリスの「ひまわり」
(92.1 x 73.0cm)

と、サイズもほぼ同じでした。
現在は世界中に散らばり残念です。

ゴッホの「ひまわり」まとめ

ゴッホのひまわりは全部で11枚。

パリ時代に書いた4枚は、
枯れかけた花が描かれていました。

アルルで描かれた7枚のうち、
2番目に描かれた物は
第2次世界大戦で焼失。

残り6枚は
アメリカ、オランダ、イギリス、ドイツと
世界中に点在しています。
(一枚目は個人所有なのでどこか分かりませんが。)

ですが、ゴッホの書簡から
「ひまわり」はまとめて展示したい希望があったのです。

まだこの言葉はなかったでしょうが、
インスタレーションを考えていたのではないでしょうか。

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