絵画でわかる北欧5カ国[画家5人]

今回の記事では、
北欧5カ国の代表する画家とその絵画を紹介しています。

印象派・後期印象派だけじゃ物足りない
アート好きな方必読です。

北欧の絵画はどんなのがある?

北欧と呼ばれるのはこの5カ国。
アイスランド
デンマーク
ノルウェー
スウェーデン
フィンランド

北欧デザインと言えば、
自然をモチーフにした明るくシンプルな
デザインのイメージが強いかもしれませんが、

絵画は北国らしく(?)
こってりとした物がそろっております。

今回は各国一人代表で紹介しています。

アイスランドのキッチュ画家「オッド・ネルドルム」

アイスランド人ですが、
ノルウェーで現在も活動している画家、
オッド・ネルドルム 1944~
(Odd Nerdrum)
公式サイト:http://nerdrum.com/

彼の絵をちらりと見ると、
ずいぶん古い絵だと感じるのですが、
それもそのはず、

オスロの芸術学校の学生だった頃、
仲間も学校も「現代アート」に夢中になる中、
オッド一人、
レンブラントやカラヴァッジオと言った、
ネオバロック様式の絵画の研究を行い、
その技術で描いているからです。
Wikiart/Odd Nerdrum

↓こちらの動画でも鑑賞できます。

ニューヨークのメトロポリタン美術館が
オッドの作品をコレクションしていますが、
常設展示はしていません。
The MET/Odd Nerdrum

2000年に公開された映画、
ジェニファーロペス主演の
「ザ・セル」
この映画にオッドの絵の影響のあるシーンがあります。

その影響を与えた絵がこちら。
DAWN 1990

この絵そのままの様な
不気味なシーンです。

ホラー映画ですが
とても芸術的な部分のある映画で
アートが好きな人にはおすすめです。

石岡瑛子の衣装デザインも
幻想的な世界を作っています。

レゴのデンマーク「ヴィルヘルム・ハマスホイ」の静かな部屋

19世紀フランスでは後期印象派の時代の
デンマークの画家、
ヴィルヘルム・ハマスホイ 1864-1916
(Vilhelm Hammershøi)

決まった部屋の中で、
人物は後ろ姿か決して目を合わさず、
モノトーンの様な暗めの色使いですが、
窓から差し込む日差しは極めて明るく、
しーん…と静かな世界が広がる絵画です。

↓その他の作品も多くが部屋の中と、
顔を見せない女性。
その女性の多くはハマスホイの妻イーダです。
Wikiart/Vilhelm Hammershoi

↓動画でも鑑賞できます。

2005年にBBCが
「The Mystery of Hammershoi」と言う
ハマスホイの人生と作品を扱った、
ドキュメンタリー番組を作っています。↓

↓メトロポリタン美術館に展示されているハマスホイの作品。

Moonlight, Strandgade 30

バイキングのノルウェー「テオドール・キッテルセン」の民話の世界

ノルウェーの民話や神話を絵にした、
テオドール・キッテルセン 1857~1914
(Theodor Kittelsen)

画家として絵画だけではなく、
挿絵画家やイラストレーターでもあり、
自ら文章を付けて描くこともありました。

エッフェル塔が出来た1889年
パリ万博に出品した作品がこちら。
Echo 1888

1888年はゴッホがひまわりを描いていた頃です。
この頃のフランスの画家たちには描けないであろう大自然ですね。

ノルウェーの大自然と民話などが
キッテルセンの源流です。
wikiart/Theodor Kittelsen
↓動画でも鑑賞して下さい。


なんだか馴染みがあると思ったら、
水木しげるに似た雰囲気を持っています。

キッテルセンを代表する絵のテーマの一つが
「トロール」

ノルウェーでは物が無くなると
「トロールのせいだ」と言う程
身近な架空の存在。
(そのイメージは北欧でも国により違う様です)

Forest Troll
↑オスロ国立美術館所蔵

多くのキッテルセンの作品は
オスロ国立美術館が所蔵しています。

↓ノルウェーにはトロールに注意の看板があるみたいですよ。
トロールがいても不思議ではない様な大自然なのでしょうね。

IKEAのスウェーデン「カール・ラーション」と日本の関係

後期印象派と同時期に
パリにも滞在していたことのあるスウェーデンの画家
カール・ラーション 1853~1919
(Carl Larsson)

後期印象派の画家たち同様、
浮世絵やジャポニズムの影響を受けています。

「日本は芸術家としての私の故郷である」

このようにラーションは言っている程です。

そして、彼の家には日本の屏風や陶磁器などのコレクションがあったそうです。

↓葉の配置に浮世絵の影響が見られます。
Under the chestnut tree (At tea)1912

構図や色使いがとても現代的で、
モダンとも言える絵もあります。
↓ラーションの他の作品も見て下さい。
Wikiart/Carl Larsson
アメリカの画家
ノーマン・ロックウェル(1894~1978)は
ラーションの影響を受けていたのでしょうか?
時々似ていますね。

↓動画でも観賞して下さい。

もう一つ期せずして、
日本との関わりのあったラーションの絵が
「冬至の生贄(Midvinterblot)」

スウェーデン国立美術館に展示するために描かれたこの絵画は、
主題を変更したい美術館側と
変更したくないラーションとの議論の末に、
展示されないままラーションは亡くなってしまいました。

その後遺族が売却し、
オークションで購入したのが、
とある日本人。

スウェーデン国立美術館が
ラーションの大規模回顧展を行った時に、
貸し出しが行われました。

回顧展が終わってもその展示は続き、
美術館はその日本人から
「冬至の生け贄」を購入。

ラーション死後から78年後の
1997年より
スウェーデン国立美術館に展示されています。

↓スウェーデン国立美術館の「冬至の生け贄」のページ。
Midvinterblot
スウェーデン国立美術館は
他にも沢山のラーションの作品が所蔵されています。

ムーミンのフィンランド「ヘレン・シャルフベック」は北欧のカーロ?

様々な手法でポートレイトを中心に描いていた、
フィンランドの画家、
ヘレン・シャルフベック 1862~1946
(Helene Schjerfbeck)

怪我で足が不自由だったシャルフベック。
婚約破棄をされるなど男運も…
そして自画像を多く描くなど、
メキシコの画家フリーダ・カーロ(1907~1954)と
少しだけ印象が被りました。

1889年のパリ万博で銅メダルだったシャルフベックの絵が
The Convalescent 1888

ゴッホのひまわりと同じ時期です。

シャルフベックの絵は
ムンク等と比較されていましたが、

1905年からは様々な手法で描き、
モダニズムの画家ともされます。

あまり数はありませんが、
↓1905年を堺に大きく画風が変わっているのがわかります。
Wikiart/Helene Schjerfbeck

↓動画でも観賞できます。


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サイト内関連リンク
エドヴァルド・ムンク「叫び」以外[知っとけ]3作品。
「ひまわり」の絵画は結局ゴッホ。世界に散らばる7つの「ひまわり」
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北欧5カ国の絵画まとめ

北欧5カ国
アイスランド
デンマーク
ノルウェー
スウェーデン
フィンランド

それぞれの国の代表の画家と、
絵画を見れる様にしました。

それぞれの国の美術館に
多く所蔵されているので、
その国の画家の作品に注目してみると、
北欧旅行での美術館巡りも楽しそうですよ。

ノルウェーはムンクの国でもあります。
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サイト内関連リンク
エドヴァルド・ムンク「叫び」以外[知っとけ]3作品。
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アイスランドのオッド以外は、
後期印象派に含まれますね。
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サイト内関連リンク
[たった9枚]見てわかる後期(ポスト)印象派
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