3枚の[閲覧注意]ルーベンスはフランダースの犬だけじゃない

今回の記事を読むと、
ルーベンスはフランダースの犬の絵の人…
だけから一歩詳しくなります。

グロテスクな絵が出てくるので
苦手な方は見ないでね。

ルーベンスの3枚の恐怖の絵とフランダースの犬の絵

「ルーベンス」と聞けば、
アートに興味の無い人でも思い出すのが
アニメ「フランダースの犬」の主人公
ネロが憧れた画家。

全てをルーベンスが描いていたわけではなく、
大きな工房を持ち共同で描いていたので、
ルーベンスは多作でした。

歴史、宗教、神話に関する絵を描き、
その知識も深く、外交官も勤めていました。

「フランダースの犬」の絵はこれ

最終回のあのネロが死んでしまうシーンで
教会にあった2枚の絵が
1610年にルーベンスの描いた、

「キリスト昇架」と「キリスト降架」


「キリスト昇架」


「キリスト降架」

どちらもベルギーの聖母大聖堂に所蔵されています。

↓聖母大聖堂、
英語でのルーベンス解説のページ
Peter Paul Rubens

↓ハンカチ必須の「フランダースの犬」最終回

子供を食べる神話の神の絵

「我が子を食らうサトゥルヌス」
(Saturn Devouring His Son)
1636−38年

目を伏せたくなる恐ろしい絵ですが、
ギリシア神話を元に描いています。

ゼウスの父であるクロノス神は
自分の子供に倒されると予言され、
その恐怖心から
生まれる子供を次々飲み込んで行ったと言う、
ヘーシオドスの神統記(Theogony)のエピソードから描いています。

クロノスはローマ神話においては
サトゥルヌスと言われており、
絵画の題となっています。

↓プラド美術館が所蔵しています。
Saturno devorando a un hijo
恐ろしい絵ですが、
ルーベンスの描く人の肌の美しさがあり、
見てみたいと思わせます。

一方、スペインの画家ゴヤの
「我が子を食らうサトゥルヌス」は
誰にも見せるためには描いていないためか、
グロテスクさが強いと思います。

ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」も
ルーベンスと同じプラド美術館に所蔵されています。
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サイト内関連リンク
ゴヤの「黒い絵」ビフォーアフター
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母は見るのが辛い…幼児を虐殺する絵

「幼児虐殺」1611-12年
(Massacre of the Innocents)

キリストが生まれたと聞いた
ヘロデ大王が幼児を殺させたと言う
聖書のエピソードから描いています。

↓カナダ、トロントにある
アートギャラリー・オブ・オンタリオ所蔵
The Massacre of the Innocents

ルーベンスの肌の美しさが
子供の柔らかい皮膚をリアルに描いており、
目を覆いたくなります。
特に右下のあたりはリアルで苦しくなりますね。

なぜこの絵を描いたのか、
正しくは分かりませんが、
この子たちはキリスト教においては
最初の殉教者で聖人なのだそうです。
そのため、この主題は多くの画家が描いています。

1枚目が描かれたのは1611-12年。

ルーベンス晩年の1636-38年に
もう一枚の「幼児虐殺」を描いています。

一枚目の時よりも、
抵抗をしたり、呆然とする母親を多く描き、
空には天使の姿もあり、
1枚目は悲惨な幼児虐殺だけでしたが、
2枚目には苦しみや救いも見られます。

↓ドイツの国立美術館
アルテ・ピナコテーク所蔵
Der bethlehemitische Kindermord

メデューサのリアルな首、リアルな蛇(涙目)

「メデューサの首」1617-18年
(Head of Medusa)

ギリシャ神話の英雄ペルセウスに首を切られた
ゴルゴーン3姉妹のメデューサ。

多くのメデューサが描かれたり
彫刻になったりしていますが、

このルーベンスのメデューサほど、
リアルな気持ち悪さは無いと思います。

まだ目に無念そうな生気があり
その目を見ていると石になってしまいそう。

↓ウィーン美術史美術館所蔵
HAUPT DER MEDUSA

ルーベンス、フランダースの犬以外まとめ

「フランダースの犬」でネロ亡くなる時に見た
2枚のキリストの絵と、

子供を食べる神、
「我が子を食らうサトゥルヌス」

聖書のエピソードの
「幼児虐殺」

切られた生首
「メデューサの首」

これらを紹介しました。

ちょっとヘビーな絵が続いて、
[閲覧注意]覚悟で見ても重たいですね。

重い気持ちを
優しい気持ちに切り替えられる様に、

最後に「フランダースの犬」で
ネロが祈る時に見ていた
優しい聖母の絵を見て和みましょう。

「聖母被昇天」

「キリスト昇架」「キリスト降架」と同じく
聖母教会で所蔵しています。

↓聖母大聖堂、
英語でのルーベンス解説のページ
Peter Paul Rubens

世界遺産の聖母大聖堂
↓こちらの旅行サイトブログが分かりやすいです。
『フランダースの犬』の舞台になった教会!ベルギー・アントワープの「ノートルダム大聖堂」

↓こちらの動画も分かりやすいです。


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サイト内関連リンク
ゴヤの「黒い絵」ビフォーアフター
絵画でわかる!フランス革命
これは欲しい!世界3大「花の絵画」
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