毒花図鑑

今回の記事では、
有毒だけどきれいなお花3種類を紹介します。

きれいな毒花3種類

「綺麗な花ほど毒がある」のは、
やはり身を守るため。

今時なかなか、
庭に植えたからと言って食べることはないでしょうけど、

ペット達が間違えて口にすることはあるので
毒のある花も知っておきたいですよね。

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5つの時代の「犬の絵画」
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彼岸花(ヒガンバナ)

別名;
曼珠沙華
(マンジュシャゲ/サンスクリット語 manjusakaから。)
/リコリス
英語名;Lycoris radiata
(放射状 ギリシア神話の海の女神の名から/学術名)
/red spider lily(赤 蜘蛛 百合)
/red magic lily(赤 魔法 百合)
/equinox flower(秋春分 花/彼岸花の直訳)

花の名前が多いのは愛されている証拠。
それも、とても魅惑的な名前が多いですよね。

これぞ「綺麗な花には毒がある」代表!

日本語での更なる別名には
死人花、狐花、捨子花などと
地域や時代で色々な呼び名が存在します。

なぜ不吉な名前がつくことがあるかと言うと、
食べると死に至る毒性があるからなんです。

リコリン

彼岸花の毒性は花から根まで全てにあり、
特に球根に強い有毒物質が集まっています。

「アルカロイド」の一種「リコリン」

アルカロイドと言うと幻覚を見る成分を持つ植物もありますが、
リコリンはそこまで強い作用はありませんが、
嘔吐や下痢、中枢神経麻痺等を起こします。

最悪は死に至りますが、
飢饉の時には水に浸し、
毒性を抜いて食べたそうです。

彼岸花は田んぼのあぜ道に
咲いているイメージがありますよね。

毒のあることは昔から日本では分かっており、
ネズミやモグラを避けるために
田んぼや畑の脇に植えていたそうです。

なるほど!

彼岸花は花が最初に先、葉が生えてきます。
その葉は「アサツキ」など
山菜に似ているので気をつけて下さい。

夾竹桃(キョウチクトウ)

英語名は Nerium oleander

花が桃に似て、茎が竹に似ているので
「夾竹桃」
インド原産で江戸時代に日本に入ってきました。

「キョウチクトウ」は
この(↓)常緑低木に咲くお花なんですが

高速道路の脇によく咲いていると思いませんか?

それには理由があるんです。

排気ガスまみれの高速道路脇、
様々な緑化のための植物を植えていたのですが、
多くの種類が枯れて行く中、
枯れずに元気に花を咲かせ続けたのが
「キョウチクトウ」

とても強い毒性を持つ「キョウチクトウ」は
排気ガスに強いのです。

排気ガスのみならず、

各地の公害が問題になった時も
キョウチクトウは枯れなかったため、
緑化のために植えられ、
空気清浄に大きい役割を果たしました。

さらに遡り、

広島が原爆により焦土と化した後、
最初に目が出てきた植物が
「キョウチクトウ」だったのです。

それ故に、
現在でも広島市の市の花が
「キョウチクトウ」なのです。

涙出てきません!?
感動ですよね〜。

強い毒オレアンドリン

そんな感動的な逸話を持つのですが、
毒性はそれだけ強いです。

口に入れると
疝痛、吐き気や頭痛、下痢など
即効性がありすぐ症状が出ます。

枝を使ってバーベキューをしての
死亡事例も出ています。

枝を切った樹液で皮膚炎にもなり、
周りの土にも毒性分があります。

動物が間違えて食べることも多いそうで、
剪定をした後の扱いにも気をつけないといけません。

多くの植物は枝を切った後
腐葉土にすることができますが、
「キョウチクトウ」に限っては
それすらも毒性が抜けないので

お庭にある人は気をつけて下さい。

含まれている毒性分は
「オレアンドリン」と言う
強心作用のある強心配糖体を含んでおり、
致死量は青酸カリを上回る量だそうです。

やっぱり綺麗な花には毒が強い!

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カルミヤ(アメリカシャクナゲ)

英語名
Kalmia / Mountain Laurel

折り紙で折られた様な花びらが特徴的で
日本原産かと思っていたのですが、
アメリカ東側とキューバが原産の
低木常緑樹でした。

コネチカット州とペンシルベニア州の
州花になっています。

乾いた酸性の土地で育つので、
花の繊細な雰囲気とは違い、
とても強い木です。

名前の由来は
18世紀にスウェーデンの園芸家が
友達の園芸家Kalmさんから取ってます。

1726年
米カロライナへ来たイギリス人により
種がイギリスへ持ち込まれました。

羊を殺す毒グラヤノトキシン

枝葉に毒があり、
もし食べた場合の症状は
腹痛、嘔吐、下痢、神経麻痺が起こります。

羊が食べ中毒を起こしたことから
lambkill(羊殺し)や
sheeplaurel(羊 月桂樹)
sheeppoison(羊 毒)

等の別名もあるぐらいです。
人間も食べれば危ないです。

毒性分グラヤノトキシンは
心拍をコントロールできなくし、
死に至らしめます。

ミツバチがこの花から蜜を集めると、
密に毒性が入ることが分かっています。

沢山お庭に植えてあるけれど…
こんなに怖いとは。

気にせず素手で切っていたかも。

色々な知識を持つのは大切ですね。
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