[源氏物語]わかりやすくなる3美術館+1寺

今回の記事では
世界最古の女性作家による長編小説、
「源氏物語」

その小説を元に描かれた絵、
世界最古の源氏物語「絵巻」が所蔵されている
2つの美術館を紹介します。

他にも源氏物語の世界観を
現代でも楽しめる場所2ヶ所が分かります。

源氏物語、平安時代が好きな人のみならず、
どろどろ恋愛が好きな人必読。

アートと歴史と人が好きなマミーが
歴史の中に埋もれたアーティスト達に敬意を込めて書いてます。

アートな[源氏物語]をわかりやすく

平安時代に描かれた、
世界最古の長編恋愛小説、

「源氏物語」
(The Tale of Genji)

書かれた時期は
はっきりと特定されていませんが、

西暦1000年前後

軽く千年以上前の小説になります。

その希少性のみならず文学性の高さから
世界中の20以上の言語に翻訳されています。

1000年前の源氏物語絵巻

源氏物語は平安時代中期の作品ですが、
その小説は平安時代でも人気があり、
写本によりコピーが出されていました。

それは文字だけのものだけではなく
豪華な大和絵でイラストにし、
絵巻物にもなっていました。

その中でも最も古く、
平安末期12世紀に描かれた絵があります。

国宝となっているものが

宮廷画家、藤原隆能の名前から
「隆能源氏」(たかよしげんじ)
と呼ばれているものです。

もちろん当時は源氏物語
全54帖描かれていたようですが、
現存するのはその一部。

それが2ヶ所の美術館に所蔵されています。

名古屋の徳川美術館

名古屋市にある、尾張徳川家の
美術品や資料穂保管するための私立美術館、

徳川美術館

貴重な「絵」が15面
「詞」が28面所蔵されています。

傷みやすい作品なので、
いつでも見れるわけではなく、
常設展示は復元模写になっています。

第6展示室 王朝の華 -源氏物語絵巻-

ここでは3枚だけご紹介。
ーーー
「蓬生(よもぎう)」

光源氏と別れ貧しくなっても
健気に光源氏を待ち続けた
末摘花(すえつむはな)との物語。


分かりにくいですが、
右側に荒れ果て崩れそうな家、
左側にいるのが光源氏でしょう。
ーーー
「柏木(かしわぎ)」

光源氏の正妻、女三宮が
別の男の子供「薫」を生む話。

その男、柏木は亡くなります。

病床の柏木に
夕霧(継母、葵の上と光源氏の子)が尋ねる場面。
ーーー
「宿木(やどりぎ)」
源氏の死後の
新たなシリーズ「宇治十帖」の
一つのストーリー。

匂宮(におうのみや)と
宇治の中君(うじのなかのきみ)

二人はは夫婦ですが、
お互い他に気になる人ができ始め気持ちがすれ違います。

その二人が目線を合わさず
匂宮が弾く琵琶を聴いている中君。

世田谷の五島美術館

東京、世田谷区上野毛にある

東急の元会長、
五島慶太のコレクションによりできた美術館

五島美術館

源氏物語絵巻は、絵4面、詞9面
さらに、
紫式部日記絵巻の絵3面、詞3面

が所蔵されています。

↑紫式部日記絵巻 第二段

公開は短期間ですが行われています。

春には源氏物語絵巻、
秋には紫式部日記絵巻、

毎年1週間ほど公開をしているそうなので、
お出かけ前に要チェックです。

その中の一つだけ紹介
ーーー
「夕霧」
光源氏の妻を孕ませた柏木の妻(落葉宮)

柏木の死後、
その妻を度々慰めに訪れていたのが、

光源氏とその継母葵の上との子「夕霧」

次第に夕霧は落葉宮に好意をいだきます。

しかしこの場面は、
落葉宮の母親からの手紙を夕霧が読んでいるところ。

しかし、それを夕霧の正妻(雲居の雁)が
落葉宮の恋文と勘違いし奪い取ろうする
修羅場直前の図です。

結局夕霧は落葉君を正妻にし、
元正妻、雲居の雁は出ていきます。

源氏物語スピンオフが宇治十帖

光源氏とその後の物語までが44帖でしたが、

別作者説があるほど
45条から話の様相は変化し

「宇治十帖」と括られています。

宇治は宇治抹茶、宇治平等院、
宇治川のある京都の宇治市です。

ここにある公立の博物館
源氏物語ミュージアム

公立だからか、
ホームページの味気なさ…。

こちらは保管するのは絵巻ではなく
写本のみですが、
美術館は復元模型やアニメなどビジュアルで
「宇治十帖」の世界観を再現しています。

宇治の街の雰囲気とこの美術館で
世界観を感じてから絵巻を観ると、

傷みの激しい源氏物語絵巻も
頭の中で鮮やかに再現できると思います。

江戸時代に描かれた源氏物語はこんなに鮮やか。

源氏物語図屏風「御幸」・「浮船」・「関谷」16-17世紀
↑メトロポリタン美術館所蔵


↑一部拡大「浮舟と匂宮」

そうだ石山寺、行こう

源氏物語の作者の名前は
「藤式部」でしたが、

源氏物語の紫の上が印象強く、
いつの間にか「紫式部」と呼ばれるようになりました。

その紫式部が
源氏物語の着想を得たとされるお寺が
滋賀県大津市にある

石山寺

このお寺から琵琶湖に月が反射する景色を見て
源氏物語が考え始められたとする伝説があるそうです。

平安時代には逢坂関を越え、
「石山詣で」をすることが
貴族の女性たちの間で流行しました。

紫式部だけではなく
「蜻蛉日記」の藤原道綱母など
多くの女流作家が訪れたことで、
文学の寺とされています。

↑「石山寺の紫式部」3代目歌川広重

その由来から多くの時代の紫式部の絵が所蔵されています。

↑紫式部、土佐光起 石山寺所蔵

[源氏物語]わかりやすくなる美術館のまとめ

1000年頃に書かれた人気長編小説、源氏物語。

それを絵にした1200年頃描かれた
最古の源氏物語絵巻が2ヶ所の美術館、

名古屋の徳川美術館と
世田谷の五島美術館にあることをお伝えしました。

1000年前の上に描かれた古いもの、
傷みやすいので、
常時展示はされていません。

公式サイトで展示の期間を
確認してからお出かけください。

いつ行っても源氏物語の世界を楽しめるのが、
京都の宇治市。

世界遺産の平等院鳳凰堂もありますし、
美味しい抹茶デザートも楽しめます。

そして、文学ファンならば詣でたい、
紫式部が源氏物語の着想を得た
滋賀県の石山寺に行ってみてください。

今回も最後まで記事を読んでいただき
ありがとうございました。

さらなる情報、ご意見ご感想、
体験談などコメントいただけたら嬉しいです。
Yukiyo mommy
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