刺激的すぎる「現代アート」日本人男性作家3人。

絵を見るのに覚悟がいるほど
刺激が強い、

日本人、現代アート作家、男性、3人。

会田誠、石田徹也、天明屋尚

この3人に共通するのは、
多感な時期を「昭和後期の日本」で過ごした事。

彼等のアートには
昭和後期を生きた日本人だから溢れ出る、
悲哀や面白さがあるのです。

さらには人によっては嫌悪も感じるかもしれません。

ですが、彼等のため息の出るほどの画力は、
テーマの刺激性で見過ごしてはもったいないです。

この記事では、この作家達3人が
なぜこの強い刺激ある絵を描いたのか?
絵や作家自身の背景を理解することで

彼等のアートとしての魅力がわかります。

今日もNYから日本人アーティストへの愛を込めて記事を書いてます。

食べず嫌いは損するよ。「現代アート」日本人男性作家3人

今回紹介したい現代アート作家の3人は
昭和40年代生まれ。

会田誠 1965年(昭和40年)
石田徹也 1973年(昭和48年)
天明屋尚 1966年(昭和41年)

昭和40年代、
日本は高度経済成長とその終焉を迎えています。

「新人類」
「バブル」
「いちご世代」
「団塊ジュニア」
「就職氷河期」
このような言葉が当てはまります。

日本の社会状況が彼等に与えた影響は何か?

会田誠のアートはセクハラなのか?

現代アート作家会田誠の絵は
作品により、

女性として吐き気のする絵を描くのですが、
それを上回る画力による女性の美しさがあり、
美しいからこそ嫌悪が起こるのではないかと思います。

なぜ、女性が切り刻まれたり
襲われているような絵を描くのでしょうか?

先ずは会田誠の絵を見て下さい。
(でも女性として屈辱的な経験のある方、
理解しようとしない方は見ないで下さい。)
http://www.artnet.com/artists/makoto-aida/3
なぜこんな絵を描くのか?

それは事実だからではないでしょうか?

この作家の生きた時代のサブカルチャーの
公のメディアには露出しない部分で、
このような嗜好を持ったり、
妄想を持つ人達は存在していたのです。

もしくは女性が自分を性的に傷つけ始めた時代でもあります。

この現実を吸い上げ、
現代アート作家の使命の元、
表現しているのが、
女性が嫌悪するタイプの会田誠の絵なのです。

しかし、本人は深く考えているわけではないのかもしれません。

↓TEDでご本人が話しています。
「テキトー」に描いていると。


この時代の日本に生きて
テキトーに排出したら、
こんな作品になったと言うわけですね。

昭和の影響

葛飾北斎の「蛸と海女」の春画の様に
ウルトラマンの女性隊員が
怪獣に犯される絵を描いています。
巨大フジ隊員vsキングギドラ

ウルトラマンは1966年
会田が生まれた1年後、放送開始しています。

また、この時代の少年には欠かせなかった、
「機動戦士ガンダム」に登場する
「ザク」を描いた作品
ザク(戦争画 RETURNS 番外編)

この大量のザクは大量のサラリーマンが山積みになっている「灰色の山」も思い起こさせます。

高度経済成長や
バブル時代の日本を生きると
この絵が生み出されたのも理解できるのではないでしょうか。

本人は
「背広を描かなくてはいけない」
と、思ったそうです。

「背広が生きる絵の構図はなんだろう?」
と、

「背広には死んだ男達が似合う」
と、思ったそうです。

本人は、深く考えず描いているのでしょうが、
結果時代を映し出していると思います。

こちらの動画で本人が「灰色の山」について話しています。


こちらの動画でもう一つ紹介されている
ブレンダーに女性が入れられ
潰されている物も、

この時代に傷つけられた女性だと思いますが、
本人は「テキトー」に出てきたものを描いたのでしょう。

こちらもバブルを経験した日本人なら理解がしやすい、ヴィトン
ヴィトンからクレームはきていないそうです。

石田徹也と就職氷河期

1973年生まれの石田徹也。
学生時代にバブルは終わり、

就職氷河期の始まり、
「失われた20年」の始まりの世代です。

その憂いを吸収した自身を作品にした、
同じ時代を生きた人間にとっては
目を背けたくなる悲しさがあります。

本人のHPではほとんどの作品が見られます。
https://www.tetsuyaishida.jp/

社会の影響

公式のギャラリー1に公開されています

7枚目「無題」

1993年に起こったオウム事件を
彼なりに消化できずに描いてる様に思えます。
https://tetsuyaishida.jp/71843/gallery/gallery1/

ギャラリー3
2枚目「めばえ」

同年代の人間だと、
学校の息苦しさ、面白くなさをリアルに思い出し目を背けたくなります。
https://tetsuyaishida.jp/71843/gallery/gallery3/

1971〜74年生まれの団塊ジュニアは
頑張って良い大学や良い会社に入れば
ちょっと前のバブル世代の様に、

終身雇用の大企業や公務員になり安泰だと聞きながら成長したのに、

就職氷河期。

第2次ベビブーム世代でもあるので
世代人口が多く、競争率も高くなり、
時代の波に上手く乗れない人も多かった世代です。

天明屋尚は昭和のフィルターを通した和風

1966年生まれの
天明屋尚(てんみょうや ひさし)
http://tenmyouya.com/index.html

古風な人物が現代的なサブカルの要素を交え描かれています。

その描き方は「ネオ日本画」
そのスタイルを「BASARA(バサラ)」呼び、
独特の世界を作り上げています。

「わび」「さび」の
日本のイメージの逆を行く、
「派手な日本」「祭り」「歌舞伎」「粋」をとても日本らしく描いています。

詳しくご本人が語っていらっしゃる動画です。

昭和の影響

1981年に「なめ猫ブーム」や
1982年には「積み木くずし」など
「ツッパリ」や「リーゼント」が溢れていた時期に思春期となり、
高校生では「ヤンキー」が多い学校だったとご本人が言ってます。

その影響下にあるであろう絵が、
「BASARA」となりこのような作品になったのですね。

この世代のアニメはやはり
「機動戦士ガンダム」

このガンダムについても
2つ前リンクの動画で語られています。

日本人男性「現代アート」作家まとめ

女性を切り刻む絵を描く
会田誠

生きている実感の薄い男性を描く
石田徹也

日本古来の「祭り」の鮮やかさと
「ヤンキー」の鮮やかさの融合した絵を描く
天明屋尚

三者とも
人によっては刺激的な絵となるでしょう。

作家は時代を吸収し、
作品に凝縮され排出されます。

会田誠、天明屋尚に関しては
これからの時代が彼等の絵に、
どの様な影響を与えて行くか注目していきたいです。

石田徹也は2005年に亡くなっています。
彼が2005年以降の時代を吸収していたら
いったいどんな絵を描いていたでしょう?
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