その瞬間!ゴミが現代アートになる

アートではなくても、
ゴミの様な物が、
価値が高くなる現象ってありますよね。

価値を感じる人にとってはジョンレノンの
散髪した髪の毛に100万円以上価値を見いだします。

何の確証もなく、
髪の毛があってもゴミですけど、
その確証さえあれば価値が出る人には価値が出るんですね。
https://www.buzzfeed.com/jp/eimiyamamitsu/lennon-hair-auction

「現代アート」も同じく、
価値が付くか付かないかは、
人の思いや、思惑も交差します。

ゴミの様な物がアートなんて
異常な世界でしょうか?

今回の記事で、
なぜゴミがアートになるのか解説します。

先に答えを言ってしまうと
現代アートは「概念」だからです。
NY在住の私が考える「現代アート」とは何か?

アート大好きニューヨーク在住の
ニューヨークで本当のゴミと共に生きる私が書かせてもらいます。

現代アートがゴミになる時

覆面グラフィティアーティストとして、
現代アートとして確固たる地位ができた、

バンクシー
(Banksy)

約1億5千万円で落札された絵画が
落札後シュレッダーで切り刻まれました。

絵としてはゴミになったわけです。

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. "The urge to destroy is also a creative urge" – Picasso

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「少女と風船(Balloon Girl)」から
「愛はごみ箱の中に(Love is in the Bin)」と、
作品名も変更する凝り様。

切り刻まれゴミになり、
その話題は世界を巡りました。

落札者はそのまま落札金額で購入。

なぜなら、この行為そのものがアートとなり、
美術史に残るのです。

落札金額1億5千万でしたが、
既に倍以上値上がっているとのことです。

だからアートって

「は?」

ってなりますよね。

アートって形じゃないの?

そうなんです。
形じゃないんです。
「概念」なんです。

そもそもバンクシーの絵は
絵としての価値ではなく、

それをどういう意図で
どこに描いたかに価値がありました。

アートをバカにするアート

2005年に行ったいたずらとも言える、
バンクシーのアート。

ニューヨークとイギリスの美術館に
偽物の絵をゲリラ的に展示し、
いつまで飾られるかを見ていました。

「アンディー・ウォーホルのキャンベル缶」
>
をパロディーとした、
BANKSY TESCO VALUE TOMATO SOUP CANS, ORIGINAL LITHOGRAPH LTD EDITION POW, 2010

この缶一つのバージョンを
きちんと解説の札付きで
MOMA(ニューヨーク近代美術館)にゲリラ展示をしました。

そして、
人々は困惑しつつもそれを見て騙され、
6日間展示できたそうです。

この時、バンクシーは
「本当の現代アート作家になれた気がした。
(I felt like a true modern artist.)」

と、作品集には書いてありますが、
それも含めてジョークの様な気がします。

その時のバンクシーのTESCO缶は、
MOMAのメッセージでは2階に展示されている様ですが、

ちょっとまだ見てないので、
今度確認してみます。
https://www.moma.org/interactives/exhibitions/2015/messingwithmoma/

ですけど、
例えこの作品が見れたとしても、
この缶の青色がどうの…とか、
絵の線がどうの…とか、
そこを楽しむわけではないですよね。
そもそも本人が描いているかも分からない。

だけど、この行為も含めて
「アート作品」であることは認めざるおえない。

そもそも、バンクシーが
美術館へのゲリラアートを考えついた根源には

バンクシーが姉から
「あんたの絵なんてルーブルに飾ってないからゴミ。」
と、捨てられてしまった経験からだそうです。

「ゴミ」と「アート」の違いを問われ、
そこから生まれた発想だったんです。

そして、見事に、
ゴミ箱に捨てられるかもしれない物を
「アート」に昇格させてしまった。

アートが「概念」であることを証明したのです。
お姉ちゃんありがとう。

ニューヨークで楽しめるバンクシー

バンクシーは覆面アーティスト。
どこの誰かは基本的には分からないことになっています。

公表しないのも、
グラフィティは公共物への落書きなので犯罪だから、というのも一説にあります。

とは言え、これだけ価値の高まった
バンクシーに描かれたら、
消すか保存か、所有者は誰か争いが起こる程。

そんな中、
楽しむこともできるのがこちら。

W 79st NY, NYでは
“Better Out Than In”の
バンクシーのグラフィティーが見られます。

https://www.yelp.com/biz_photos/banksy-better-out-than-in-20-new-york

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Upper West Side

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ニューヨークに描いたバンクシーのグラフィティのまとめ。
https://www.nyc-arts.org/collections/80384/banksy-better-out-than-in

リッチ・イギリス人アーティストのダミアン・ハースト

イギリスを代表する
現代アーティストで起業家でコレクターの

ダミアン・ハースト
Damien Hirst

彼がコレクションしている
アーティストの中にはバンクシーも含まれています。

また、2015年にバンクシーが企画したテーマパーク

「ディズマーランド」
(Dismaland)
(Dismal=陰気)

このイベントの中で
58名のアーティストの作品が
展示されたのですが、
その中の一人にダミアン・ハーストがいました。

ダミアン・ハーストとバンクシーは
コラボした作品もあるほど。
(絵の水玉はダミアン・ハーストの代表作)

Keep it spotless 2007

そして、バンクシーは公式ではないものの、
イギリス、ブリストル出身。
ダミアン・ハーストも同じ地域出身。

まぁ、
実際どういう関わりがあろうが良いのです。

ダミアン・ハーストも
価値のない物も価値のある物にしてしまう。
アートの「概念」創造が得意なアーティストです。

グラスタンクのゴミや動物の亡骸がハーストのアート

ホルマリン漬けの動物を
オークションハウスで直接販売し
211億円の高額落札をしたことで有名です。
The Golden Calf, 2008

それと似た様な作品で、
ガラスタンクにゴミを溜めた作品があります。

アートが現代の社会の反映と考えると、
ダミアンハーストの作る物は、
まさに世界を皮肉っているわけです。

その結果が「ゴミ」

そこから世界を見てみな。
と、言うことでしょう。
Waste, 1994

ミュンヘンの博物館に所蔵されています。
DAMIEN HIRST
WASTE (TWICE)

動画でハーストのゴミを味わって下さい。

ゴミと現代アートのまとめ

バンクシーはオークションハウスを使い、
多くの人々の目の前で

アートをゴミにしました。

美術館へ偽物絵画を飾るいたずらなをした
バンクシーのルーツには、

実の姉に自分のアートをゴミ箱に捨てられた。

その経験が動機となっていたのです。

その手助けをしていると思われる、
イギリスのアーティスト
ダミアン・ハースト。

彼もゴミをアートとし、
アートとは概念を知ることであることを
証明し続けています。

ニューヨークから気まぐれにアート情報を送っています。

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