「現代アート」はどこ生まれ?答えは「アメリカ」

「現代アート」がどこから始まったのか?
曖昧ではありませんか?

フランスの気もするし、
アメリカの気もするし…。
賛否があるかもしれませんが、

アメリカがなければ
「現代アート」は形にならななかったことが、
今回の記事を読むと分かります。

NY在住アート大好きな私が
現代アートを徹底解剖します。

「現代アート」はどこで始まった?答えはアメリカ

印象派などの近代アートは
フランスが中心地でしたが、

そこから現代アートがアメリカに移行するのは、
歴史の流れが関わっていました。

アメリカに集まったのにはワケがある

現代アートは20世紀のアートである。

この前提で、
20世紀のアートではない歴史を見ると、

1914年から1918年
第1次世界大戦

1939年から1945年
第2次世界大戦

この戦争はアメリカの経済を潤しました。
戦渦のヨーロッパから
景気の良いアメリカにアートが移ったことは、
自然の流れでしょう。

1955年から1975年
ベトナム戦争

この戦争はアートに批判性を持たせた、
影響を与えています。

トイレをアートにしたデュシャン

フランス人アーティスト、
マルセル・デュシャンは

「レディ・メイド」と言われる、
既製品を利用した物をアート作品として発表し、

アートとはいったいなんなのか?
「現代アート」のコンセプトの基本を作り上げました。

代表作、1917年の「泉」は、
男性用便器にサインが落書きの様に書いてある物でした。

現代アートの始祖とも言えるデュシャンは、
フランス、ノルマンディー地方の
裕福な家庭に生まれ、
パリに出て絵画を習います。

キュビズムの影響を受けたドュシャンの絵画は
批判されることが多かったのですが、
アメリカでは批判と共に話題になり、
アメリカ人コレクターがパトロンとなりました。

第1次世界大戦のさなか1915年、
アメリカ、ニューヨークにアトリエを構えます。

デュシャンはニューヨークに来てから、
油絵を描くことは止めてしまい、
「大ガラス」と言う、メモが付いた
再現性のあるアートを作り始めました。

1955年にアメリカ国籍を取得しています。

デュシャンについてもう少し詳しく書いています。
NY在住の私が考える「現代アート」とは何か?

レオ・キャステリはギャラリー

フランスでギャラリーを営んでいた、
イタリア生まれの画商、
「レオ・キャステリ」はユダヤ人でした。

第2次世界大戦の戦渦を逃れ、
1941年にニューヨークへ移住しました。

キャステリはフランスで
既にギャラリーを運営していたので、
そのコネクションを利用し、
アメリカの新しいアーティストを
次々とヨーロッパへ紹介し、
アメリカの現代アートを確固たる物にしてきました。

今では「現代アート」の巨匠達が、
このレオ・キャステリギャラリーのメンバーだったのです。

「現代アート」はニューヨークから

キャステリギャラリーから有名になった、
アーティスト達を紹介して行きます。

今では現代アートの巨匠であり、
美術館の主役にもなっているアーティスト達です。

2人のアクションペインター

アクション・ペインティングとは、
絵の具を塗るのではなく、
垂らしたり、飛ばしたりする技法です。

「ジャクソン・ポロック」と
「ウィレム・デ・クーニング」

この2人がアクション・ペインティングアートの代表であり、
レオ・キャステリギャラリーに参加していました。

「アートは結果ではなく、行動である。」

と、
アートの文脈を大きく変えたことで
歴史的評価がされています。

ちなみに、
こんなの誰にでもできると思い
真似したことがありますが、

場所も使うし、体力も使うし、
かんたんに真似できる物ではありませんでした。

メトロポリタン美術館に展示されている、
ポロックの作品、
Autumn Rhythm (Number 30),1950
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/488978
サイズは、266.7 x 525.8 cm。

巨大ですよね。
このサイズにアクション・ペインティングを施したパワーは狂気に思えます。

ネオダダは反芸術

ジャスパー・ジョーンズは
アメリカのアーティスト。

1900年前半、
デュシャンなどの既製品を使ったアート、
「レディメイド」が「ダダイズム」と言われていました。

この流れを持ったアートが
「ネオダダイズム」

レディメイド(既製品の利用)やコラージュを使い、
従来の芸術への反発から、
大量生産の時代にあふれる廃材を使い
そこに新たな「美」を見出していました。

ジャスパー・ジョーンズの最も有名なシリーズが、
「旗」1955年

ジョーンズは、誰もが知っている、
「星条旗」という何でもない物を、
幾何学模様とし再利用しています。

そのまま描くことで、
レディメイド(既製品)と同じ効果を狙っているようですが、

ベトナム戦争へ向かうアメリカの社会の中での「国旗」、
意図がある様にも思わせるところが、
高い評価に繋がっていたのではないでしょうか。

ペイントの下にはコラージュに新聞紙が使われており、
その内容にはメッセージがないのですが、
時代を鑑みると、新聞を使っていることに
意味が追加されている様に思います。

現在はMOMA(ニューヨーク近代美術館)に展示されています。
https://www.moma.org/interactives/exhibitions/1996/johns/pages/johns.flag.html

メトロポリタン美術館では、
「白旗」を所蔵しています。

白旗も1955年という時代背景から、
意味が深いと思えます。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/487065
「旗」の発表の日、1958年、
レオ・キャステリギャラリーで個展を行っています。

反芸術と言っても、今現在から見ると、
既製品や廃材を使うアートは、
むしろこれぞアートと言える様な物と思えます。

このように、現在のアートの常識に転換させた
貴重な時期の作品の一つです。

ポップアートの2大巨匠

「ネオダダ」の、
既に存在する物を利用するアート。
この流れから現れたのが、

「ポップアート」

ほぼ同時期に、
ロイ・リキテンスタインと、
アンディー・ウォーホール
の2人が、

アメリカンコミックスをモチーフに
アート作品にすることを始めました。
これもネオダダと同じく、
従来のアートへの反発でもありました。

こちらはロイの記事を書いてます。
アメコミアートのロイ・リキテンスタイン

同時に始めた2人でしたが、
ウォーホールはアメコミアートは作り続けず、
シルクスクリーンによる大量生産アートや、
日用品のアート化に転換して行きました。

メトロポリタン美術館のアンディー・ウォーホール
Marilyn,1967
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/352328
2014年に98億円で落札された、
ホイットニー美術館のアンディー・ウォーホール
Triple Elvis 1963
https://whitney.org/events/i-shot-andy-warhol

ホイットニー美術館のロイ・リキテンスタイン
Girl in Window 1963
https://whitney.org/collection/works/16289

メトロポリタン美術館のロイ・リキテンスタイン
Stepping Out,1978
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/482133

現代アートはアメリカ発のまとめ

「現代アート」は1900年前半、
フランスからニューヨークへやってきた

アーティストのデュシャンと、
ギャラリストのキャステリが
その後のアメリカのアートへ
大きな影響を与えました。

特にキャステリのギャラリーには、
現代アートの巨匠である、

ポロック、
デ・クーニング、
ジャスパー・ジョーンズ、
ロイ・リキテンスタイン、
アンディー・ウォーホールなど、

多くの新しいアメリカのアーティストを
ヨーロッパへ紹介して行ったのです。

ニューヨークが「現代アート」発祥の地。
と、言っても過言ではないことが分かって頂けましたか?

こちらの記事は、
まだまだ「現代アート」の初期。

現代アートの発祥の地ニューヨークから、
もっと多くの刺激的なアーティストの記事を書いて行きます。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA