絵画だけが「現代アート」ではない。絵から溢れ出る現代アート。

「現代アート」と言う言葉は
いろいろな物や事に対して使われており、

だから結局現代アートってなんなのよ?
と思われる要因にもなっているのではないでしょうか。

そこで今回は、
現代アートを絵画以外で分解して見て行きましょう。

答えを言うと「現代アート」は概念なのです。

現代アート大好き、
結局その概念が大好きな私が、
そのすばらしさを皆様に、
分かりやすく解説する事を目指してます。

絵画以外の現代アートって何があるの?

岡本太郎は「アートとは人間そのもの」と言っています。

それが答えで、
人が生み出したもの全てアートなんですが、
とは言えそれではきりが無いので、

ここではアート市場で評価される
「絵画以外」を見て行きます。

彫刻とフィギアとオブジェは何が違うの?

絵画と並んでアーティストが制作し、
絵画同様、高値で取引されたり、
または公共施設に配置されたりしてなじみも深いですね。

先述の岡本太郎で言うならば、
「太陽の塔」は巨大なオブジェですね。

彫刻

英語で(Sculpture)

天然素材を立体に刻み込み
作り上げた物を彫刻と言います。

近代アート(19世紀ヨーロッパ)の彫刻は
人物を形にしているもがほとんどですが、

20世紀に入り人物にとらわれず、
感性を具体化させたものとなって行きます。

例えばイサム・ノグチは
現代アートの彫刻家ですが、

彼は自身がデザインした、
札幌にあるモエレ沼公園を、
大地に刻み込んだ彫刻作品と言っています。
モエレ沼公園

フィギア

英語で(model figure)
人やキャラクターを形にした人形の事。

アートの分野では存在しなかったフィギアを
「現代アート」として紹介できるのは
この人がいたからです。

村上隆

日本のオタク文化の中で存在していた
「フィギア」をアートへと高めた功績は、
今後さらに評価されて行くのではないかと思います。

2008年、16億円で落札され話題になった、
「マイ・ロンサム・カウボーイ
(My Lonesome CowBoy)」

好き嫌いがはっきりしますが、
嫌悪や、触れられたくない所を触れる、
感情に揺さぶりをかけること、

そして、時代に爪を立て、
傷を作る事が「現代アート」だと見ると、

村上隆は巨大な爪痕を
残そうとし続けているアーティストなんです。

オブジェ

フランス語で(Obje)
材質は問わず、
立体的に作り上げた作品のこと。

「現代アート」の始祖
マルセル・デュシャン

彼の代名詞とも言える、
「レディメイド」
既製品を加工しアート作品とする手法です。

彼の作品の多くはオブジェと言えます。
1917年の作品「泉」
は、男性用便器をオブジェとして作品にしました。

草間彌生の水玉のカボチャもオブジェですね。

ニューヨークの高級アパート前
「605 West 42nd Street,NY」には
草間彌生のカボチャのオブジェがパブリックアートとして設置しています。

google mapのストリートビューでも見る事ができました!

空間を創るのがインスタレーション

特定の場所に空間を作り上げ、
それを体験させる表現手法です。

形に残らず、取引がされていないので
後から振り返るとその芸術性が分かり難い所があります。

ですが、1970年代から主流になり、
インスタレーションこそ
「現代アート」の表現方法と言えます。

「インスタレーション」なんて、
長いカタカナで言われるとややこしいのですが、

それぞれのアーティストの
「いい感じの展示」と言うことです。

屋内であるか外であるかも
何をどうするかもアーティスト次第。
条件はありません。

映像、電気を使う作品もある。

絵画や彫刻を
「いい感じに展示」するだけではなく、
動きを入れる事ができるのも特徴です。

パフォーマンスに近い事もできますし、
エンターテイメントになる事もあります。

東京の森ビルで行っている、チームラボは
21世紀のインスタレーションになるかと思います。
https://borderless.teamlab.art/jp/

写真の現代アート

「写真」の世界は商業カメラマンと
アーティストの写真家の存在があると思います。

商業カメラマンは
美しく撮ることに重点が置かれ、
その写真の奥にある意味合いは問われません。

アーティストが撮る写真には、
その見た目の美しさは問われず、
その奥の意味に焦点が行きます。

「現代アート」の概念は
絵画もオブジェも写真も同じです。

アート界に強い主張を持って参加して
ギャラリーを介し
そのコンセプトを販売して行く事で
アーティストとなります。

「現代アート」における写真は
写真であって写真ではないのです。

オブジェの代わりに写真。
シルクスクリーンではなく写真。
油絵ではなく写真。

そういうことです。

絵のアートが基本的に好きなので、
現代アートの写真家は
これからお勉強いたします。

ですが、
アメリカ女性現代アートを代表する、
「ジョージア・オキーフ」の夫でもあり、
現代アートの写真家を代表する人物を紹介します。

写真家
アルフレッド・スティーグリッツ
(Alfred Stieglitz)

その中でも有名な、
妻ジョージア・オキーフのポートレイトは
1917〜1937年の20年間で300枚以上も撮影されています。
手や首などパーツをアップにして撮影しているのが特徴的です。
Georgia O’Keeffe Neck,1921

しかし、
彼はその後新たなモデルであり愛人を作り、
妻のオキーフは傷心からニューヨークを離れ、
ニューメキシコへと移住したのです。
オキーフとかの子の不倫論
余談でした。

現代アートらしさ爆発のパフォーマンス

インスタレーションは
観客が空間の中に入り込む。
だとしたら、

パフォーマスは強引に観客に入って行く様な所があります。

1960年代草間彌生が
ニューヨークを拠点に行っていた
「ハプニング」と言われるパフォーマンスは、
公共の場で裸の男女が水玉を塗るというもの。

この頃、
裸をパフォーマンスに使うのは、
まだ性に関しての抑圧が強かったからではないでしょうか。

グラフィティとゲリラアート

キース・へリングは地下鉄の掲示板に
絵を描き続け知名度を上げました。

バスキアはもともと高校の同級生と2人で
「SAMO」と名乗り、
匿名で社会批判のグラフィティを描き、
それが注目されアートの世界に入りました。

バンクシーも
グラフィティやゲリラーアートが注目され、
高値で取引される様になったアーティストです。

この辺りはとても面白いので、
また別の機会にじっくりお話ししたいですね。

とにかく、パフォーマンスに始まり、
アートの意図が認識されると、
価値が高くなって行くのです。

絵画以外の現代アートまとめ

「現代アート」と言われる物は絵画だけではありませんでした。

彫刻、フィギア、オブジェと
多くのアーティストが
「絵画」と「立体」のどちらも表現手段に使っています。

空間をアートとし、
観客に体験させるのが
「インスタレーション」でした。

インスタレーションにはルールがなく、
アーティストにより場所も方法も様々です。
映像や機械、音、電気、様々な物を駆使します。

「現代アート」の分野には写真もあります。

作品に意味合いを持たせ
希少性で価値が出てくるのは、
絵画と同じです。

そして「現代アート」の価値は、
パフォーマンスで決まるとも言えるかもしれません。

公共の場で裸になるなど、
過激なパフォーマンスや、
壁に社会批判の絵を描くなど
やはり方法はアーティストにより様々です。

これらを総合して発表して行き、
作品へ意味付けが集約され

え?これ?

と思う様な一枚の絵に
価値が集中する事があるのです。

ニューヨークから気まぐれにアート情報を送っています。

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