エルミタージュ美術館と言えば「猫」!?

今回の記事では
世界3大美術館の一つ、
ロシア、エルミタージュ美術館の歴史と、
可愛い「猫」警備員たちの歴史がわかります。

アートが好きな人だけではなく猫好きも必読。
こんなにかわいい警備員がいたなんて!

エルミタージュ美術館のスタッフが猫?

エルミタージュとは
古いフランス語hermit、
ラテン語eremita、
ギリシャ語eremitesなどが語源の

フランス語Hermitage、
意味は「隠者・一人暮らしの人」

当初は訪れる人のいない寂しい建物だったためですが、
現在ではそんな名前の面影を感じさせない豪華な美術館です。

Hermitage Museum

エルミタージュの(黒?)歴史

エルミタージュ美術館の歴史は、
1764年エカチェリーナ2世のコレクションから始まります。

1863年から宮殿の一部として
一般公開が始まり、
1917年のロシア革命以降、
エルミタージュ宮殿が博物館となりました。

ソビエトがアメリカへ販売

1920年から、
ソビエトの工業化に伴い外貨が必要になり、
国内の美術品の売却を
秘密裏に計画、実行していきました。

多くの買い取りをアメリカ人銀行家
アンドリュー・メロンが行い、
そのコレクションを元にナショナル・ギャラリーが出来上がりました。

Raphael (Marchigian, 1483 – 1520), The Alba Madonna, c. 1510, oil on panel transferred to canvas, Andrew W. Mellon Collection 1937.1.24

The Alba Madonna 1510 Raphael

Jan van Eyck (Netherlandish, c. 1390 – 1441), The Annunciation, c. 1434/1436, oil on canvas transferred from panel, Andrew W. Mellon Collection 1937.1.39

The Annunciation 1434 Jan van Eyck

エルミタージュ美術館から
メトロポリタン美術館へ売却された絵画

Mezzetin 1718–20 Antoine Watteau


The Crucifixion; The Last Judgment 1440–41 Jan van Eyck

エカチェリーナ2世時代からの貴重なコレクションが海外へ売却され、
美術館に関わっていた人達の落胆は大きかったことでしょう。

1934年、
当時エルミタージュの副館長であった
ジョセフ・オルベリが
スターリンへ手紙を書き、海外への販売は終了させました。

ドイツ軍の攻撃ニモマケズ

1941年、レニングラード包囲戦で900日間、
ドイツに包囲され爆撃などを受けました。

この攻撃で日本の第2次世界大戦時の
総死者数を超えると言われるほどの数
市民から死者が出た、想像を絶する壮絶な戦いがありました。

レニングラードとは
現在のサンクトペテルブルク。
エルミタージュ美術館の所在地です。

美術館は2つの爆弾と
多くの砲弾を受けましたが、

貴重な美術品は早い段階で別の都市、
エカテリンブルクに疎開していたため助かっています。

硫酸ニモマケズ

1985年、レンブラントの絵画「ダナエ」が
不審者により硫酸をかけられ2度切りつけられました。

すぐに硫酸を洗い流し
修復に取り掛かったものの、

結局展示までには12年もかかりました。
現在は装甲ガラスにより守られています。

Danaë

美術館を守る「猫」

18世紀はペストの流行があり、
ネズミは脅威でした。

当時宮殿だったエルミタージュ美術館にも
ネズミが大量発生し、
建物もかじられるなど被害にあっていました。

6代目ロシア皇帝エリザヴェータは
カザンという地域の猫がねずみ捕りに長けているという噂を聞き、
法令を出し、
カザンの猫30匹を宮殿に置いたところ、ネズミたちはいなくなりました。

エカチェリーナ2世は猫が好きではなかったそうですが、
猫達を「アートギャラリーの警備員」としてステイタスを与えました。

室内と外の警備猫がおり、
室内の警備をするロシアンブルーの地位が少し高かったみたいです。

ドイツに負けた「猫」警備員

エルミタージュに住み続けた猫達でしたが、
1941年のレニングラード包囲戦では、
エルミタージュの美術品は守られましたが、
エルミタージュの猫達は絶滅しました。

それと言うのも、ドイツ軍はレニングラードに
日本で言う兵糧攻めを行ったのです。

餓死者で溢れたレニングラードでは、
生き物という生き物が食されたのでした。

戦後は反動でネズミに溢れ、
5000匹の猫がレニングラードに連れてこられました。

そのうちの何匹かがまた
エルミタージュの猫警備員となったのでした。

増えすぎた「猫」警備員

1960年代になると猫たちは増えすぎてしまい
警備員をクビになりました。

でもネズミ退治に猫より良いものがなく、
クビはすぐ取り消されたそうです。

その後、
エルミタージュの猫達は不妊手術を受け、
猫達専用パスポートと獣医カードがあり、
警備員としての専門家の資格をもらいました。

以前は室内の警備もしていましたが、
現在は室内には入れず、
地下に生活しています。

猫達の住む地下は
「冬宮殿」と呼ばれる建物の、
20kmもある広大な地下施設です。

地下には小さいトンネルが張り巡らされ、
入ってはいけないパイプにはネットが張られ守られています。

もちろん外へ出てお昼寝する自由もあります。

地下の様子はこちらの動画で↓

↓こちらも同じく猫の地下生活が見れます。
動画によると猫達はそれぞれ銀行口座もあるそうですよ!

エルミタージュ美術館と猫のまとめ

ロシア、サンクトペテルブルグにある、
世界最大規模の美術品を所蔵する、

エルミタージュ美術館の数奇な歴史と

美術館警備の猫たちの歴史を紹介しました。

アートと猫が好きならば、
2度美味しい場所ですよね。
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