お家で「オルセー美術館」(前半)6作品

今回の記事では、
フランスにあるオルセー美術館の有名作品を
フランスに行かずして、
記事内で楽しんでしまおうと思います。

フランス行きたいけど
時間もお金もない上に、

行けても子供と一緒じゃ
ゆっくり美術館楽しめない…
マミーのような方必読。

オルセー美術館の作品はまるで教科書

フランス、パリにある

オルセー美術館
Musée d’Orsay(英語)

フランスの2月革命1848年から
第一次世界大戦勃発まで1914年までの
美術作品を展示しているフランスの美術館です。

それ以前は
ルーブル美術館(日本語)

以降、マティスやピカソ、
現代アートの巨匠たちは、
ポンピドーセンター(日本語)

フランスではこの3つの美術館を網羅が必須ですね。

ルーブルと二股「ドラクロワ」

ロマン主義の
ウジェーヌ・ドラクロワ
(Eugène Delacroix)

1722年から1863年が
ドラクロワの画家活動時期。
オルセー美術館の作品は後期になります。

Chasse aux lions (esquisse)1854
「ライオン狩り」
1870年、
ボルドー美術館にあったこの作品は
火災に遭い上部を損傷しています。

まるで抽象画のようなこの時代の色と筆使い。
この後の絵画に大きく影響を及ぼした、
オルセー美術館のドラクロワの代表作です。
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Chasse au tigreen 1854
「トラ狩り」
一枚目の「ライオン狩り」と同じ時期に描いています。
この絵を元に「ライオン狩り」を
より大胆で抽象的に描き直しているように思われます。

ロマン主義のドラクロワが
よく表現されており、
1889年のパリ万博で行われた、
ドラクロワの回顧展にも展示された作品です。

しかし、
ドラクロワをフランスで楽しむなら、
やはりルーブル美術館は外せません。

7月28日-民衆を導く自由の女神」は
ルーブル美術館所蔵です。
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サイト内関連リンク
画家3人の「アルジェの女たち」
ドラクロワとモロッコ旅行
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[ヌード対決]カバネル VS マネ

ナポレオン3世の
プライベートコレクションだった

アレクサンドル・カバネル
(Alexandre Cabanel)

の描いた「ヴィーナスの誕生」

Naissance de Vénus en 1863

神話の「ヴィーナスの誕生」を主題にし、
体裁を繕うことでエロティシズムを表現した、
ルネサンスの時代とはまた違う趣のある
「ヴィーナスの誕生」であり、
裸婦(ヌード)です。

同じくオルセー美術館所蔵、
「ヴィーナスの誕生」と同じ年に描かれた

マネの「オランピア」は

娼婦をヌードにして描いたことで
大批判を浴びます。

カバネルに限らず、
裸の女性を描くことができるのは
宗教か神話に基づいた女性以外は認められていない時代でした。

Olympia en 1863
どう見ても
「ヴィーナスの誕生」方がエロティック。

19世紀以前は
「体裁を繕うこと」が
重要だったことを教えてくれます。

12年後にオーダーされた
オリジナルより少しだけ小さい、
「ヴィーナスの誕生」のレプリカが、
メトロポリタン美術館に所蔵されています。
The Birth of Venus 1875

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サイト内関連リンク
印象派の父「マネ」が真似した3作品
3国/3時代/3人の「天使の絵画」
ボッティチェリと「花の女神」
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あまりにも有名なミレーのあの絵

バルビゾン (Barbizon) は
パリから日帰りのできる距離にある小さな村。

多くの画家が移り住んだことで
「バルビゾン派」が形成されました。

そのバルビゾン派の画家たちの絵が
オルセー美術館には多く所蔵されています。

代表する画家が、

ジャン=フランソワ・ミレー
(Jean-François Millet)

「落ち穂拾い」は
ただ絵が素晴らしいのではなく、

2月革命以降、
貧富の差が激しくなったフランスで、
農民や労働者を描いたことで波紋を起こしたことも重要な点です。
Des glaneuses en 1857

「落ち穂拾い」の女性たちは
農民が作業をしているのではなく
農作業の後、落ち穂を拾って良いと許可された労働階級の女性たちです。

奥に小麦の束や群衆が見え、
収穫を祝っています。
色彩もとても明るく、

手前に来るに従い重苦しい暗さに変わります。

腰を曲げた女性たちの対比により、
労働者階級の苦しみを一枚の絵に仕上げています。

このような労働者を主題にしたことで、
この後の多くの画家に影響を与えたのがミレーでした。

ミレー大好きゴッホの作品

ゴッホはミレーの模写を多く残しており、
オルセー美術館にあるゴッホの作品にもミレーの影響が見られます。

La méridienne entre 1889 et 1890
このゴッホの「シエスタ」は
ミレーのNoonday Rest
(ボストン美術館所蔵)

この構図で描かれています。

ゴッホはミレーの作品を多く模写し、
「ミレーはマネよりも現代的な画家」だと考えていたそうです。

ゴッホの「シエスタ」を描いた時期は
ゴッホがプロヴァンスの精神病院に入院しているときでした。

ゴッホの入院中の絵は
どれも精神の安定が保たれたことのわかる、
素晴らしい絵が多いです。

↓これも入院中の作品

Almond Blossom
↑ヴァン・ゴッホ美術館所蔵

オルセー美術館代表6作品のまとめ

今回はオルセー美術館の
6枚の作品から見どころをまとめました。

ドラクロワの猛獣狩りの絵画2枚。
印象派へ繋がる片鱗の見える力強い絵画でした。

カバネルとマネのヌードの絵画2枚。
主題の違いで社会的評価が大きく別れたわかりやす例です。

ミレーのあまりにも有名な一枚は
その時代を映し出した価値のある絵画。

ミレーに大きな影響を受けたゴッホの一枚は
ミレーの世界を飛び越えた作品でした。

さて、
お家にいながらオルセー美術館を
堪能できましたか?

それにしても所蔵数が多いので、
一度では無理でしたね。

後半をお待ちください。
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サイト内関連リンク
ゴッホの生涯がわかる3枚の肖像画
続「ダリ美術館」フロリダとパリでダリを制覇!?
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