浮世絵ならアメリカの美術館

浮世絵は江戸時代の成熟した文化の象徴ですね。

良質な紙が手に入るようになったことにより、
版画技術の発展。

豪商が資本家となり娯楽に投資、
歌舞伎や浄瑠璃など娯楽は一大産業となったのです。

版画技術が出来上がったことで多色、多刷りができ、

ただ絵を楽しむだけではなく、
広告やブロマイド的効果で江戸庶民にまで広がった様です。

浮世絵の種類

浮世絵には大きく3種類あります。

「美人画」

絵師、喜多川歌麿で有名ですね。
美しい女性、花魁や町人から、
日常の風景それも、朝から夜まで。

今で言うなら
グラビアとかゴシップ写真雑誌などなどの役割だったのでしょうね。

「玉屋内花紫」喜多川歌麿

「春画」はこちらのカテゴリか?
本当は「春画」大特集!したいですが、それはいつか。

「役者絵」

絵師、東洲斎写楽で有名。
歌舞伎役者などを描く浮世絵ですね。

これはブロマイドでもあるけれど、
ポスター,チラシでもありますね。

東洲斎写楽画
初代市川男女蔵の奴一平 
「恋女房染分手綱」

「風景画」

絵師、葛飾北斎や歌川広重が有名。
北斎は言わずと知れた
「東海道五十三次」ですね。

超有名
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」


こちらは広重
何かと見たことのある
「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」

これらは現代なら
写真集であり、旅雑誌の役割ですよね。

今でこそ空調管理のされた
立派な美術館に保管されている浮世絵。

江戸時代はチラシや雑誌のように扱われていたわけです。

アートだ!なんて感じてた人は
当時の江戸にはいなかったのかもしれません。

商人文化でもあり、
武士や貴族からは下に見られていた
そんな身分制度も関係していた様です。

だから武士の浮世絵はほとんど無いんですね。
今となっては残念に感じます。

また、
後々たくさん作られ過ぎて質も落ちてきた様です。

その証拠に、
1858年の安政5カ国条約以降

海外へ輸出される日本美術品の梱包材として
浮世絵は使われるようになったのでした。

しかしここで、
この梱包材を見たヨーロッパの美術家たちが
アートだ!と感じたのでしょう。

そこからヨーロッパで浮世絵が注目され
過去の質の高い版画が輸出されるようになったそうです。

そして1867年
大政奉還の年、

パリでは万国博覧会が行われ

「ジャポニズム(日本趣味)」
の大ブームが起こったんですね。

浮世絵と印象派

浮世絵と印象派と言えば

クロードモネ(Claude Monet)


絵に影響を与えているのはもちろん、

モネは浮世絵の
コレクターでもあったのです。

このコレクションは

パリにあるマルモッタンモネ美術館に全てあるそうです。

はぁ、子なしでパリにいきたいわ〜。

気を取り直して!
アメリカにだってありますよ〜。

浮世絵とモネ、ジャポニズムとモネ、
と言えば

「ラ・ジャポネーズ(La Japonaise)」

ボストン美術館所蔵なんですが、
これを楽しみに行ったのに貸し出し中…

たぶんこれ美術館あるあるね。

マミーは思いが募って
模写していたんですね。

もう一人有名な版画コレクター

フィンセント・ファン・ゴッホ
(Vincent van Gogh)

有名な浮世絵の模写があるように、
彼は数百枚に及ぶ浮世絵コレクターでした。
そして晩年住んだ、南フランスは

浮世絵から日本にあこがれ
日本の景色を求めて移り住んだ

浮世絵と日本に傾倒した画家

だからこそ、単に絵画が
オークションで高く売れる
と言う問題ではなく、
日本人はゴッホの絵画を通して、
日本へのあこがれや愛情を感じ取り、

まるで、自分たちが愛されてたように感じるのではないでしょうか?

これが、
日本で印象派が人気のある理由でもあるのでしょうね。

「と、マミーは思う」です。

奇跡!

日本の国立博物館と
江戸東京博物館と国会図書館の
浮世絵の所蔵点数約18000点

ボストン美術館の
浮世絵所蔵点数約37000点

これだけでも日本と世界、
浮世絵の量の差があるのが分かりますね。

一応、メトロポリタン美術館は約4000点

他にも1000点越えの
海外の美術館、コレクター,個人はたくさんいます。

それにしても、ボストン美術館の所蔵は多いですよね。

これには明治時代
「大森貝塚」で有名なモースが
(モースも美術品収集をしていた)
ボストンで日本に関する講演を行い

それを聞いた美術収集家
ウィリアム・ビゲローが来日。

この頃はまだ浮世絵の値は安く
大量に購入できたそうで

彼の浮世絵コレクションは33000点

このコレクションのほとんどを
ボストン美術館へ寄贈したそうです。

Museum of Fne Art Boston

ビゲローに限らず、
明治時代に大量に日本の美術品が購入されたことで

その後戦争へ突き進む日本から
多くの美術品が避難できたんですね。

特に、浮世絵は紙ですから、
ジャポニズムが起こらなかったら
何万枚もの浮世絵がこの世界から消えていたんですね。

現在この浮世絵が残っていることで
世界の中で日本への理解、
世界に置ける日本人のプライドの維持にも
一役買っているのではないかと思いますが、

今現在、日本ではない国で
たくさんの美術品がテロや戦争で失われていると思うと
悔しいですね。

彼らのプライドや周囲からの理解も
その失われた美術品とともに
失われて行っているのだとしたら悲しいですね。

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