ベラスケスの絵画から知る3人の画家

今回の記事では
スペインハプスブルク家の宮廷画家、
ベラスケスが近代に与えた影響、

マネ、ピカソ、ベーコンの
3人画家から紹介します。

20世紀の絵画をより深く知りたい人必読。

アートと歴史と人が好きなマミーが
4人の画家に敬意を込めて書いてます。

ベラスケスが影響を近代の画家3人

スペインの画家

ディエゴ・ベラスケス
(Diego Velázquez)

スペイン黄金時代の芸術を愛した王、
フェリペ4世の宮廷画家として傑作を残しました。

フェリペ4世はベラスケスを
イタリアへ外交官として送り出し、
絵の勉強をさせただけではなく、
イタリア美術の買い付けなども任せました。

フェリペ4世はルーベンスも保護していた、
芸術的に目の長けた王でした。

ちなみに、祖父に当たる
フェリペ2世も芸術の理解があり、
ヒエロニムス・ボスのコレクターだったため、
オランダのボスの絵がスペインに多く残されています。

この二人の王のコレクションにより、
プラド美術館の基礎が築かれました。
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サイト内関連リンク
シュルレアリズム?いえ…ルネサンスの[ボス]
3枚の[閲覧注意]ルーベンスはフランダースの犬だけじゃない
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「印象派の父モネ」の父

19世紀後期フランスの画家

エドゥアール・マネ
(Édouard Manet)

「印象派の父」
と言われますが、
その父が多大なる影響を受けた画家が、
ベラスケスでした。

ベラスケスは「印象派の祖父」ですね。

マネを代表する一枚
「笛を吹く少年(1866)」

Le fifre 1866
↑オルセー美術館所蔵

マネは「道化師パブロ・デ・バリャドリード」から影響を受けています。

Pablo de Valladolid 1635
↑プラド美術館所蔵

マネはこの絵の背景がないこと、
黒一色の服でありながら生命力に溢れているとに感銘を受けました。

マネがこのスペイン黄金時代の技法を
19世紀パリへ持ち込んだ当初は否定されるだけでした。

ピカソとベラスケスのラス・メニーナス

ベラスケスと同じスペインの画家

パブロ・ピカソ
(Pablo Picassop)

画家の父親からの英才教育により、
子供の頃から巨匠の模写をし、
類まれない才能を発揮していたピカソ。

ピカソの14歳の↓この絵は
ベラスケスの影響も見れますね。

1957年、
ピカソはカンヌの家に
「ラス・メニーナス」のためだけにスタジオを作り、
4ヶ月間誰の目にも触れさせず、
58枚ものシリーズを作り上げました。

それらはバルセロナ、ピカソ美術館の
「ラス・メニーナス」の部屋に展示しています。

バルセロナ、ピカソ美術館へ行く前に
まず知っておくべきはベラスケスの
「ラス・メニーナス」

Las Meninas 1656
↑プラド美術館所蔵

「ラス・メニーナス」(Las Meninas)
とは「女官達」と言う意味です。

中央の幼い子がマルガリータ王女。
左側にいるのが絵を描いているベラスケス自身です。
そして奥の鏡に写っているのが
フェリペ4世夫妻(マルガリータの両親)

これをピカソ76歳にして独自解釈で
「ラス・メニーナス」を描きました。

ピカソとベラスケスの
「ラス・メニーナス」を比較をしているリンクを2つ
英語ですが画像だけでも楽しめます。

↓グッゲンハイム美術館の
二人の「ラス・メニーナス」比較のページ
COMPARATIVE WORKS

↓バルセロナ、ピカソ美術館の
二人の「ラス・メニーナス」比較のページ
The inhabitants of the museum: “Las Meninas”

叫びのベーコンはなぜベラスケスを選んだか?

20世紀のイギリスの画家

フランシス・ベーコン
(Francis Bacon)

叫ぶ人物を多く描いている画家でしたが、
その中でも有名な作品を紹介。

ベラスケスの「インノケンティウス10世」

ベーコンはこの絵をモチーフとした作品を
1950年代に多く生み出しています。
Francis Bacon/1950s

その中でも特に知られているのがこの一枚。
Study After Velázquez’s Portrait of Pope Innocent X 1953
↑Des Moines Art Center, IOWA

ベーコンは一度もベラスケスの本物の絵を見たことがないにもかかわらず、
写真を集めては描き続け、
このベラスケスの絵にこだわり続けました。

何故か?

ベラスケスはすでに、
この肖像画で「神経質で狡猾」にも見える
教皇の内面も描き出しています。

このベラスケスの
権威ある人物の肖像画でありながら、
内面までも描き出す表現力に刺激されたのではないでしょうか。

この絵に限らず、フランシス・ベーコンの
叫ぶ絵のインスピレーションはこの写真から来ています。
(ちょっと閲覧注意)

1925年制作ソビエトの無声映画の

「戦艦ポチョムキン」
(Battleship Potemkin)

に出てくる銃で額を打たれた女性。

↓映画「戦艦ポチョムキン」

ベラスケスの影響を受けた絵画のまとめ

バロック期、スペイン黄金時代の
スペイン王宮の宮廷画家であったベラスケスは、

芸術を愛するフェリペ4世と共に
傑作を生み出しました。

そのベラスケスの
近代芸術にもインパクトを与えた3枚と、
その影響を受けた画家を紹介しました。

「道化師パブロ・デ・バリャドリード」
はマネの「笛を吹く少年」に。

「ラス・メニーナス」
はピカソの「ラス・メニーナス」に。

「インノケンティウス10世」は
フランシス・ベーコンの
「インノケンティウス10世」

と、それぞれ模写ではなく
独自解釈で新しい世界を作っています。

実際はこの一枚が影響を与えたのではなく、
ベラスケスの様々な技法が研究され
新たな技法として新しい芸術を生み出しています。

最後まで記事を読んでいただき
ありがとうございました。

さらなる情報、ご意見ご感想、
体験談などコメントいただけたら嬉しいです。
Yukiyo mommy
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ゴヤの「黒い絵」ビフォーアフター
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